英雄の谷

チベットの若者達が語る現在のチベット。新感覚のドキュメンタリー!

英雄谷 2013年 英題:Valley of the Heroes

英雄の谷

53分 チベット語・漢語 ドキュメンタリー


監督:カシャムジャ

「誰も耳を傾けなければ 誰も語らない。
誰も語らなければ 誰も学ばない。
そして老人がいなくなり、伝統と言語が消えていく」

(チベットの諺:チベット文学と映画制作の現在 Vol.2 より)

中国北西部、回族自治県の青海省化隆。チベット語で「英雄の谷」を意味する「ホワロン」から名付けられた土地だ。様々な民族が生活しているが、かつて隆盛を誇ったチベット文化が現在急速に衰退している。調査によると、現在化隆のチベット人の30%以上がチベット語を話せないという。

2009年、青海民族大学のギュルメ・ドルジェ教授によってLEAGという団体が設立され、長期休暇に青海民族大はじめ周辺の大学の学生達が村々をまわり、チベット語や文化を教えるボランティア活動が始まった。この映画は、2010年に青海民族大学で映画製作チーム「アミロロ・フィルム」を設立したカジャムジャ監督が、化隆のチベット人を取り巻く状況や、学生達の言語活性化運動を記録したドキュメンタリー。

これまでチベットに関する映画というと、その風土や独特の文化への憧れや興味を含んだ外国人目線のものが目立っていたが、チベットの若者達自らが語る新しい動きには注目だ。ちなみに「アミロロ」とは、母親が子供に呼びかける時に使うチベット語。

6月3日(日)ゲストトーク:ワンマツェダン氏